親知らずについて
患者さんから親知らずは何歳までに抜いたら良いか?という質問をよく頂きます。
親知らずとは正式な名称は第3大臼歯のことで、前から8番目の歯のことを言います。
左右、上顎、下顎に生えますが、必ず4本生えるわけではなく人により本数に違いがあり1本も生えない人もいます。
20歳前後に生えてくるため、親が気づかないことから“親知らず”と呼ばれています。
“では親知らずはどのような状態の時に抜歯するのが良いのでしょうか?”
・ 真っ直ぐに生えなかったり、埋もれているなど正常に生えていない場合
・ 手前の歯が親知らずの悪影響で虫歯、歯周炎になり治療が必要な場合
・ 親知らずの影響で歯列不正になりそうな場合
・ 腫れや痛みを繰り返している場合
親知らずは腫れや痛みが無くなれば放置してしまって良いと思いがちですが、
むしろ痛みがでてしまってからだと麻酔薬などが効きづらくなる場合があり、症状がないうちに抜歯しておいた方がよいことがあります。
“親知らずは年齢的にいつ抜歯したら良いのでしょうか?”
年齢的に若いほうが骨も弾力があり柔らかいため抜歯がしやすく、治りも早い傾向があります。
40歳以降から抜歯が難しくなり時間を要する方が増えていることが日常診療の経験から感じています。
理想的な抜歯時期は大学受験や就職活動なども考慮に入れると、高校生から就職まで(17歳〜20代前半)までを目安に抜歯を考えると良いと思われます。
だからと言って年を取っても抜歯は無理ではありませんので心配しないでください。
今回は親知らずの抜歯の話でしたが、診断の結果、抜かなくても良い親知らずの場合もありますからご心配な方は一度ご相談下さい。